Forbes JAPAN 「Brillia Tower 堂島」のタイアップ記事が掲載されました。

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掲載されたタイアップ記事をご紹介いたします。

大阪中之島美術館開館。
堂島・中之島エリアの「アートの街」としての歴史、そして未来とは?

2月2日、大阪市北区に「大阪中之島美術館」が開館する。大阪出身の作家の作品を始め、大阪と関わりのある近代・現代美術やデザインなど地域色を活かした作品を中心に収蔵。開館記念の展覧会として、6000点を超えるコレクションから約400点の代表的な作品を選び一堂に公開する「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」を開催。大阪の実業家・山本發次郎のコレクションから、高僧の墨蹟、佐伯祐三、原勝四郎の絵画などのほか、20世紀美術の名作、クラシック・ポスター、家具コレクションも展示されている。

超高層複合タワー「ONE DOJIMA PROJECT」 大阪中之島美術館

今回の新しい美術館誕生にあたり、注目されるのはその立地である。堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島4丁目に建つ美術館は、道を挟んだ隣に国立国際美術館、さらにその隣には大阪市立科学館があり、今後、この地が2025年の万博開催を経て、文化、芸術の街として認知され、発展していくことが期待されている。

「もともと中之島には、本美術館の重要なコレクションの一つ、吉原治良を代表とする『具体美術協会』の『グタイピナコテカ』があったところで、アートにゆかりのある土地なんですよ」と語るのは、大阪中之島美術館の菅谷富夫館長。

「具体美術協会」とは、吉原治良を中心に1954年に結成された、関西の若手前衛作家の団体。そのスピリットは「人のまねをするな、いままでにないものをつくれ」であり、元永定正、白髪一雄、嶋本昭三など多くのアーティストを輩出、ジャスパー・ジョーンズやロバート・ラウシェンバーグ、イサム・ノグチといった世界中のアーティストとも交流があった。現在でも2013年にニューヨークのグッゲンハイム美術館で回顧展が開催されるなど国際的にもその評価は高まっているが、その彼らの活動・発表の場が、かつて中之島にあった「グタイピナコテカ」なのだ。

「具体美術協会が活躍していた1950〜60年代、東京の美術ジャーナリズムには何をしているのかわからない、理解できないと言われていたらしいですが、海外のアーティストたちは、日本に来たらグタイピナコテカに寄っていました。戦後の日本現代美術において、世界に誇る前衛芸術集団だったんですよ」。

大阪という街には、東京とは異なる芸術文化が古くから育まれていたと話す館長。18世紀末、江戸時代にあった「木村蒹葭堂」(きむらけんかどう)の文化サロンや、20世紀前半に多くの写真家を生み出したいくつかの前衛的な写真倶楽部など。そのいずれもがアマチュアリズムから生まれたものだという。

大阪には大阪の美術と歴史がある。だから美術館で大阪をテーマにする際は、こんなにあるぞ、すごいぞというだけではなく、大阪的な見方を提案していく。見え方を変えるのではなく、見え方を増やすことを心がけていきたいと館長は語る。

アートの街としての記憶、そして未来

その大阪中之島美術館の開館記念公演として大きな注目を集めているのが、日本が世界に誇る伝統芸能・人形浄瑠璃の人形遣いであり人間国宝でもある桐竹勘十郎と、日本を代表する美術家の森村泰昌という、共に大阪出身の二人が共作する未来に向けた芸術プロジェクト、 人間浄瑠璃「新・鏡影綺譚」だ。中之島や堂島川周辺は「心中天網島」「曽根崎心中」などの舞台であり、文楽、人形浄瑠璃との聖地とも言える歴史的な街でもある。床本を手がけ、なんと人間として人形を演ずる森村は、高校生の時に「グタイピナコテカ」を観に行ったことが、芸術の道に進むきっかけになったと言う。その後も中之島にある大阪市中央公会堂での作品作り、映像作品上映といった活動のほか、かつて中之島にあった大阪府立現代美術センターでのプロデュース展、そして中之島からほど近い老松町のギャラリーで大阪最初の個展を開くなど、街との縁は深い。森村の芸術を育んだのは、まさにこの街だったのだ。

「ずっと大阪に住んでいるもんですからね。当たり前のようにそこにある世界で、常日頃からいろんなものを感じさせる街というか、住みながら長いこと付き合っているうちに、見え方も変わっていくんですよね」と街や中央公会堂への思いを語る。

そんな森村は、大阪の市井の人々にも面白さを感じているという。昭和の時代色を色濃く残した、家族経営の青果店や、値段表記なし、コミュニケーションを大事にする精肉店など。若い頃は苦手だった人間関係が、今では繋がり、間合いを大事にしていることがわかってきたという。

現代芸術家の森村泰昌 現代芸術家の森村泰昌

改めて、新しい美術館の開館や2025年の万博などにより、街の進化にどんな期待をしているのか、菅谷富夫館長と森村泰昌、両名に尋ねてみた。

森村は、街の特色を大事に育てていってほしいと言い「願わくば、他とおんなじようなもんができて欲しくないなと思ってますけどね。どこ行ってもおんなじ感じにならないような、そこに行かないとこの感じは味わえないなとか、そういったものができるとね、いいなぁと思いますけどね」。

そして菅谷は、ここでは何十年も前から国際性と文化の街として作っていこう、ということが叫ばれており、その考え方は今も残っていると話す。「ここを全部アートの街にする、というようなキャッチフレーズはないけれど、昔からの記憶が生きていて、せっかく新しいビル作るなら何かこの街のアートに貢献できないか、という話はよく聞きます。それは街の記憶ですよね。これから開発される過程で、その記憶はかなり生きていくだろうなと思います」。

堂島・中之島はビジネスと文化が交差する多様性あふれる場所

そして、アートな街として発展していくのかどうか、美術館やアーティストのほかに、街づくりや再開発などを進めるディベロッパーからの視点も外せない。今回話を聞いたのは「ONE DOJIMA PROJECT」を展開する東京建物。世界有数のラグジュアリーホテルブランドである「Four Seasons Hotel」と一体となったレジデンス「Brillia Tower 堂島」の竣工を2024年に予定するが、ここは大阪中之島美術館とは堂島川を挟んだすぐの場所となる。

街としての魅力を東京建物株式会社 取締役常務執行役員 住宅事業本部長である秋田秀士に尋ねると、堂島は「大阪・梅田という都市性が際立つエリアと、中之島というビジネスタウンであると同時に、アートにあふれた文化性の高いエリアが交差する、独特の魅力をまとった場所」だと語る。そしてこのプロジェクトはアートを通じた街づくりへの貢献として、物件の北・南側に著名アーティストによるパブリックアートを設置、また物件共用部には50点を超えるアート作品の展示が予定され、さながら美術館のような様相を呈することになる。

さらに東京建物としては、建物自体だけでなく2022年6月に開催されるアートフェア「art stage OSAKA 2022」や今回の大阪中之島美術館の開館記念公演 人間浄瑠璃「新・鏡影奇譚」に特別協賛として参加など、このエリアがアートの街としてさらに発展し、ここに住まう人々、訪れる人々の感性を高め、豊かな生き方を追求していただけるような貢献を、続けて行きたいとしている。

Brillia Tower 堂島 Brillia Tower 堂島

堂島や中之島などこの一帯が「アートの街」として今後どのような進化を遂げるのか。江戸時代から文楽の聖地であり、アマチュアリズムからアートが生まれ、世界的に評価される美術運動を育んだ街としての歴史、新たな美術館の誕生、街のなかで存分にアートを感じる住居。おそらく2025年の万博に向けて、さらに進化は加速するだろう。

「普通に暮らしていると、アートに触れることはなかなか多くはない。でもこの辺で働いていたり暮らしていたりしたら、否が応にでも美術館が目に入る。なにかやっているね、新しい展覧会始まったみたいだね、といった、日常と違うものが普段の生活の中で目に入ってくる。当たり前ではないものと出合えることは子どもにとって教育的であり、ビジネスパーソンにも新たな発想が湧くきっかけとなる。自分の世界とは違うものがいつもそこにある、という日常があることは、とてもいいことだし刺激的だと思いますよ」(菅谷富夫館長)

外観完成予想CG※1 外観完成予想CG※1

text by 石澤理香子 /photographs by 吉澤健太 / edit by 松浦朋希
本記事は、Forbes JAPAN BrandVoice(2022/1/31掲載) の転載記事です。

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※1.掲載の写真は、ブリーゼタワー(現地より約240m)33階の高さ(約164m)より現地方向を撮影(2021年1月)したものに一部CG加工を施したもので、実際とは異なります。周辺環境は将来にわたって保証されるものではありません。外観完成予想CG周辺に表現した光は、建物の高さや規模を示すものではありません。 ※写真に合成した外観完成予想CGは、計画段階の図面を基に描き起こしたもので、形状・色等は実際とは異なる場合があります。なお、外観形状の細部、設備機器、周辺建物、電柱、電線等につきましては表現しておりません。
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